長野県から交付された2022年度の校則を掲載しています。
充実した高校生活を送るために
本校では、生徒一人一人に、よりよい高校生活を過ごせるよう、次のような方針で生徒指導を進めております。ご家庭のご理解とご協力をお願いします。
1.欠席、遅刻、早退は必ず事前連絡を
生徒が欠席する場合には事前に連絡をお願いします。事故防止や防犯の意味もありますので、ご協力をお願いします。その他、遅刻早退等についても事前にわかっていましたらご連絡をお願いします。(学校への連絡はできるだけ8:00~8:30にお願いします。8:45からSHRです。)
2.服装は質素、清潔に
学校生活では、本校所定の制服を着用します。質素で清潔な服装を心がけてください。身だしなみの変化等ありましたら、声をかけていただき、学校へも連絡をお願いします。
3.通学について
バス、列車通学の場合は、乗車マナーを守って他の乗客に迷惑がかからないようにお願いします。
通学に自転車を使用する生徒は、次の手続きを行うとともに、交通法規を守り、鍵をかける、車体整備を忘れないようにお願いします。
1自転車防犯登録2自転車通学許可願提出3車体に本校配布のステッカー貼付・記名
4保険への加入(長野県自転車条例により、自転車使用には保険加入を義務付けられています。)
4.貴重品の管理には十分注意を
貴重品はロッカーに鍵をかけ、各自で管理することになっていますが、学校に必要のない高価なものや、必要以上の現金は持たせないようにしてください。もし、必要があって持っている場合には、担任に預けるなど貴重品の保管には特に注意をさせてください。
5.持ち物について
学校生活に必要のない物(必要以上の金銭やゲーム機等)は持ってこないようお願いします。
制服や教科書、はきもの等、自分の持ち物には紛失しないように記名をお願いします。
6.スマートフォン等の使用について
使用にあたってはルールやマナーを守って使用しましょう。授業中の使用は禁止であり、使用した場合にはスマホ等を預かり、指導します。(1年次は、授業時間中は全員預かり指導にご協力ください。)
スマホ等を所持させる場合には、情報モラルや、依存症、個人情報(電話番号・LINEのID等)の管理にも十分な注意が必要です。今年度もSNSに関わった問題行動が発生しています。ご協力をお願いします。
7.昼食について
本校では、昼食時にパン等の販売をしています。必要に応じて活用してください。
8.外出、外泊について
外出、外泊の際は、必ず行き先や帰宅時間など確認をお願いします。夜間の外出は控えましょう。特に夜間の一人歩きは注意してください。(諏訪管内でも声かけ事案が多発しています。)
9.問題行動について
問題行動(例:飲酒、喫煙、SNS上での誹謗中傷や個人情報の流出、器物破損等)が発生した場合には、学校でも反省ができるよう指導を行います。その際、家庭と学校で一致した指導方針を持って臨みたいと考えておりますのでご協力をお願いします。特に、いじめや暴力は、学校としてはもちろん社会でもあってはならない行為です。人権を侵すことは絶対に無いよう、ご家庭でも話し合っていただけるとありがたいです。学校では、いじめや暴力については特に厳しい指導を行っていきます。
10.原付バイク・自動二輪車の使用禁止
原付バイク・自動二輪車の使用・自動二輪車の二人乗り・運転免許証の取得は禁止します。(諏訪地区の高校は「3ない運動」を推進しています(3ない運動:「免許を取らない」「乗らない」「買わない」)。
11.アルバイトについて
学業やクラブ活動等の学校生活に専念してほしいとの立場から積極的にアルバイトは薦めておりません。やむを得ずアルバイトをしたい場合は、学校に届を出してから行うようにさせてください。ただし、1年生の1学期は高校生活のリズムを確立させることを優先させたいため、アルバイトを認めておりません。
12.行事などの参加について
クラス・クラブなど学校の職員が直接指導する行事は、担任及び顧問職員と連絡の上、学校に届け出を出すことになっています。学校外の行事等は保護者の責任において参加させて下さい。
13.指導にあたって
「ダメなものはダメ」と毅然とした態度で子どもに接し、節度ある生活をするよう指導をお願いします。
その他の学校生活の決まりについては、配布した「生徒心得」を参考にしてください。
14.家庭と学校の連携をしましょう
学校より「オクレンジャー」を利用した連絡を送信します。必ず内容を確認いただき、必要に応じて返信等の対応をお願いします。また、困ったことや心配なことなど、気軽に担任に連絡し相談してください。密接に連携をとっていきましょう。事故や緊急事態があった場合は、速やかに、学校又は担任に連絡をお願いします。
長野県富士見高等学校〒399-0211諏訪郡富士見町富士見3330Tel.0266-62-2282
15.通常の学校日課
始業時刻 | 終業時刻 | クラブ活動、他 | |
月曜~金曜 | 8:45 (校舎開錠7:40) | 15:50 (下校時刻) 16:50 | 15:50 (下校時刻) 16:50 |
令和4(2022)年度 生徒指導基本方針
あいさつ・当たり前・おかげさま・自分を大切に
仲間と、感動あふれるコミュニティをつくろう!
1.生徒指導の重点
生徒が自己実現の目標を持ち、安心してよりよい学校生活を送ることで、自らの充実した進路を拓くことができるよう、地域に愛される富士見高校生であるよう、生徒に寄り添った指導をしていく。
2、目標
ア学校生活への適応や自己実現に向けて指導や支援を行い、意欲的に高校生活を取り組ませる。
イ生徒の実態を把握するとともに、共通理解を図り、多様な生徒に対する支援を行う。
ウ保護者や地域及び関係諸機関との連携の強化をして、安心・安全な学校づくりを進める。
エいのちと人権を尊重し、人権感覚を高める学習により、自他ともに尊重できるような豊かな人間性を育む
※目標達成のために
(ア)自己実現に向けて
あいさつ・・・コミュニケーションの第一歩を大事にする。
当たり前・・・自律的な生活態度を身に付けられるようにする。
「時間を守る」「身だしなみ」「授業に向かう姿勢」「きまりを守る」
おかげさま・・・保護者、地域の人に支えられていることを自覚できるようにする。
自分を大切に・・・自尊感情を高められるようにする。
(イ)生徒の情報共有
生徒とのコミュニケーションを通じて実態把握に努め、職員間で情報共有し、様々な指導支援ができるようにする。
(ウ)安心・安全な学校づくり
地域や保護者と日頃から連絡をとれる関係づくりを進める。
登下校時の交通事故防止や防犯の意識を高め、様々な被害に合わないように努める。
(エ)豊かな人間性の育成
違いを認め、自他を尊重しながら生活できるような環境づくりに努め、人権アンケート・生活実態アンケート等を通じて安心して学校生活が送れるようにする。
R4 基本方針 目標達成のために ~先生方へお願い~
昨年度の反省より
「初期指導支援」の遅れから、職員間で「情報共有」した時点では、事柄が大きくなっている事例。問題行動の大きさではなく、生徒の困り感の深さです。
Iなぜ初期対応が遅れたか?
1生徒への「気づき」がないか、気づきに対する「対応の必要性」に気づけなかった。
2気づいてから、支援指導の方法がわからず、時間が経過してしまった。
II初期対応を可能にするために、「情報共有」することが必要ではないでしょうか?
1「気づけない」なら、職員みんなで「気づき」のアンテナを刺激しましょう!
2感じたこと、考えたことを、隣の先生にささやいてみましょう!
III「情報共有」とは、会議で報告することではないという意識を!
1職員同士のソーシャルスキルを高めましょう!
2組織としての対応チャートは決まっていますが、「タイミング」が大切です。
生徒に常々話しているように、先生ご自身、ご自分を客観視できると素晴らしいですね。
生徒がよく言うように、褒められたら、ついにっこり笑顔になってしまいますね。
自身は謙虚に、ほかの人には寛大であれたら、腹の立つことも上手に伝えられ、至らなかった部分を指摘されても受け入れることができると思うのです。職員間での意見の相違は、方法の論議であって、言われた、叱られた、怒られたという事実ではありません。こうしてお互いのソーシャルスキルも向上するのではないでしょうか。
自分が気づけない別の先生の気づき、自分とは異なる考え方や支援方法、ささやきを聴いていてくれた隣の先生からのアドバイス(主任の先生に話したら?副担任の先生にお願いしたら?)生徒の状況は刻一刻と変化しています。定例の学年会や職員会を待っていたら「手遅れ」です。
「情報共有」は最寄りの関係者が事前に話を詰めた後、担任→係・学年会→職員会と「報告」内容が段階的に整理されていきます。そういう中で、指導方針や計画修正が協議されていくものです。ところが、どの会議でも、いつの会議でも、変わらずすべて同じことしか報告されない場合がありました。「会議ではない場面での情報共有」が必要なのです。
IVなぜ、会議の報告に進展がなかったのか?
指導していないからです。分掌や役割分担ではなく、職員同士の声掛けに応じて、「主たる分掌」の「指導すべき」先生が「行動」に移す。「待つこと」「時間を置くこと」は支援・指導の一策。「計画的な指導」です。決して、言い訳しないようにしましょう。これからやろうと思っていたけれど、どう話したらいいか困ってしまって・・・などといっていたらもう手遅れです。困ったら、隣の先生にささやきましょう。きっと「一緒にやりましょう」と言ってもらえますから。支援指導していれば、たとえ生徒の動向に変化はなくても、指導内容を報告できます。また、次の指導方針や見通しを協議することができます。困り感は生徒とともに。支援指導は職員皆で悩み考え、適切な立場の先生がベスト(よりベター)なタイミングであたりたい。
V相談室へ一極集中される事例を、校内全員で少しずつ受け持ちましょう!各所で、初期対応が順調に進めば、特別支援Coは本当に支援の必要性の高い生徒へ、順番と時間を振り分けて対応できるようになります。特別支援Coでなければ対応できない内容があります。担任の先生は、副担任やクラブ顧問、学年主任、生徒が懇意にしている先生等々、肩書はたくさんあります。生徒がかかわる先生を多く見つけていきましょう!そのためには、職員同士がかかわる関係を温かく広く作っていこうではありませんか!
チーム支援とは、系統だった組織の仕組みだけではありません。どこから集まるのか多くの車の流れや見ず知らずの人々が公園に集って始まるイベントのように、形式や決まりがなくても自然と「人」がつくっていく「しくみ」です。「ふじみの森」のしくみを育んでいきましょう!
VI「気づき」とは、心配なことだけではありません。自分には見せないけれど、別の場面では見せるよさ。広く生徒を知ることは肯定的に生徒をとらえられるようになり、自身が知らないところで自分のよさを知っていてもらえるという生徒の安心感は、のちに機会があれば開花し、感動につながります。伝えるタイミング次第で、「気づき」を生かす効果は変わります。
支援指導の目線は、生徒自身の「困り感」「生きづらさ」に「共感」できるかだと思います。生徒自身がそう感じ、そう言っているのだから、それを「そうなんだ」と受け入れられる大人でありたいものです。また、生徒が自分では整理できない困り感を整理する道筋を立ててあげることです。スキルを磨く一方法に「でも」「しかし」「だけど」をやめて、接続詞に「なのに」を使う方法があります。必ず、オウム返しになりますから試してみてください。「生徒理解」の第一歩ではないでしょうか。同様に、保護者の困り感に共感できるようになると「家庭と学校」が一緒になって子ども生徒を支援指導できる体制が整うのではないでしょうか。
VII一番は「授業」における指導です。授業に勝るものはないと思います。担任の先生は教科の先生に指導を分け合いましょう。時には預けたり、任せたりする場面もあってよいと思います。生徒が授業で「わかった!」と感じた時の生徒自身の感動は大きいのです。授業の内容、授業中の先生のしぐさ、物腰、発する声の張りや言葉遣いを生徒はよく見ています。スキルトレーニングの見本となれるような大人でありたいものです。毎日の授業とは異なる一面、クラブ指導、休み時間、行事、先生は様々な顔を見せる。
VIIIそこで、2※目標達成のために、「あいさつ」はまず、習慣。しかし、会う人会う人に機械的に呼応するのは心がこもっていない。それを続けていたら、あいさつの意味をなくしていきはしないだろうか。習慣ついたら、次に「おはよう」に一言加える。毎日、人が違えば、いよいよ難しい。だから、生徒はだれにでも、同じ言葉がけ、例えば「元気?」を続ける。けれど、先生は場面や生徒の顔を見て、一言一言変える。「格好いいね」「余裕あるね」「もしかして元気ないかな?」バリエーションを広げる。それを受けた生徒たちは多くの言葉がけを知る。場面場面に対応する力。ここに、感動が生まれたら素敵ではないでしょうか。この小さな積み重ねが、心の通ったコミュニティにつながるのだと考え、基本方針としました。