宮崎県に対する情報公開請求により開示された2023年度の校則等を掲載しています。
I 生徒心得
日南高校は、2020年に創立百周年を迎え、これまで2万7千人を超える卒業生を輩出してきた県内屈指の伝統校である。本校の生徒は、多くの先輩の汗と努力によって築かれた伝統を守り、校是「Excelsior」の精神を受け継ぎ、より高い伝統の確立と高邁な人格を目指し、日々、研鑽・努力しなければならない。そのために、校則を守り、充実した日常生活を送るよう心がけること。
1 あいさつの励行
あいさつは相手に対して好印象を与え、お互いの気分を良くするもので、良好な人間関係を築く上で最も大切なことである。相手や場所を選ばず、自ら挨拶をするよう心がけること。
2 時間厳守の励行
時間を守ることは社会生活の基本であり、良識、責任、協調性のある人となるために最低限必要なことである。登下校時間、始業時間、集合時間、提出期限などに遅れることなく、心にゆとりを持って行動できるよう心がけること。
3 静思の徹底
朝のSHR、始業時、集会時には静思を励行し、何事にも落ち着いた態度と気持ちで取り組むよう心がけること。
4 学習と部活動の両立
今日学んだことは復習によって定着させ、明日学ぶことは予習によって準備し、自主的学習と学び合いによって、自他共に学力の限りない伸長を図るよう心がけること。また、部活動に積極的に参加し、肉体と精神を鍛え、技術の向上に努め、後進の育成に貢献できるよう心がけること。
5 健康の保持と増進
すべての土台が健康にあることを認識し、常日頃から心身を鍛錬し、健康の保持増進を心がけること。
6 自主性・創造性・責任感の養成
学校行事のみならず、ボランティア、コンテスト、検定などにも積極的に参加し、実体験を通して視野を広げ、見識を深め、物事を深く考え、社会を構成する一員としての責任を持つよう心がけること。
7 マナーとルールの遵守
平和な社会は、平等の精神のもとに築かれる。そのためにルールが存在する。ルールを守るとともに、善悪の判断を誤らず、自己中心的にならず、他人への配慮を忘れず、平和な学校づくりに貢献するよう心がけること。
8 良き友人の確保
友人は一生の宝である。本音で語り合い、喜びを分かち合い、励まし合い、助け合いながら親交を深め、真に信頼のおける良き友を探そう。
II 服装・頭髪に関する規定
1 登下校時の服装
(1) 通常の登下校時は、本校指定の制服を着用すること。ただし、学校行事等の関係で、学校指定のジャージ・体育着での登下校を認める場合がある。
(2) 土・日・祝祭日等に、部活動およびボランティア活動等のために登校する場合は、その指導者の許可があれば体育着・練習着・運動靴等での登下校を認める。
(3) 土・日・祝祭日等に、学習のために登校する場合は、通常の登下校時と同じく、本校指定の制服を着用すること。(※洗濯等、やむを得ない場合は、本校指定のジャージでの登下校を認める。)
2 登下校時の靴
通常登下校時の靴は、男女とも黒の革靴(ローファー)を着用するものとする。ただし、学校行事等の関係で、学校指定のグラウンドシューズでの登下校を認める場合がある。また、雨天時は雨靴を認める。
3 登下校時のバッグ
通常登下校時は、エクセルバッグをメインバッグとし、エクセルバッグに荷物が収まりきらない場合のみ、サブとしてリュックサックやその他のバッグを認める。ただし、学校行事等の関係で、その限りでない場合がある。
4 制服着用時の心得
(1)冬服(冬季)
男子 | 女子 |
1指定の学生服・学生ズボン・ワイシャツを着用すること。 2ワイシャツをズボンの外に出して着用してはならない。 3ワイシャツの下の肌着の色は、制服から透けて見えるような色や柄のものでないものとする。また、ハイネックの着用は認めない。 4靴下の色は、白、黒、紺のいずれかとする。(ツーポイントまで可、1本のライン可)ただし、式典時は黒または紺色とする。 長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 5セーターを着用する場合は、指定のVネックを着用すること。 | 1指定のブレザー・スカートまたはスラックス・ブラウス・ベスト・ネクタイを着用すること。 2 ブラウスをスカートまたはスラックスの外に出して着用してはならない。 3ブラウスの下の肌着の色は、制服から透けて見えるような色や柄のものでないものとする。また、ハイネックの着用は認めない。 4スカート丈は、膝下0~7cmとする。規定の長さより短くして着用してはならない。また、ウエスト部分を折り曲げるなど、短く見せて着用してはならない。 5靴下の色は、白、黒、紺のいずれかとする(ツーポイントまで可、1本のライン可)。ただし、式典時は黒または紺色とする。また、11月頃~3月までは黒タイツの着用を認める。長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 6セーターを着用する場合は、指定のVネックを着用すること。また、その上にブレザーを着用する場合は、セーターが見えないように着用すること。 |
【注意】
コート・マフラー・ネックウォーマー・耳当て・手袋等の防寒具は、色は黒・紺・茶・灰・白などの派手でないもので、通学の妨げにならないものであれば認めるが、ニット帽は認めない。また、着脱は下足室で行うこと。(校舎内では使用しないこと)
(2)合服
男子 | 女子 |
1指定の学生ズボン・ワイシャツ(長袖)を着用すること。 2ワイシャツをズボンの外に出して着用してはならない。 3ワイシャツの下の肌着の色は、制服から透けて見えるような色や柄のものでないものとする。また、ハイネックの着用は認めない。 4靴下の色は、白、黒、紺のいずれかとする。(ツーポイントまで可、1本のライン可) ただし、式典時は黒または紺色とする。 長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 | 1指定のスカートまたはスラックス・ブラウス(長袖)・ベスト・ネクタイを着用すること。 2ブラウスの下の肌着の色は、制服から透けて見えるような色や柄のものでないものとする。また、ハイネックの着用は認めない。 3靴下の色は、白、黒、紺のいずれかとする(ツーポイントまで可、1本のライン可)。ただし、式典時は黒または紺色とする。 長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 |
【注意】登下校時に気候の急変等で寒さを感じる場合は、男女とも指定のVネックを着用してもよ
いが、ジャージは着用してはならない。
(3)夏服(夏季)
男子 | 女子 |
1指定の学生ズボン・ワイシャツ(半袖)を着用すること。 2ワイシャツをズボンの外に出して着用してはならない。 3ワイシャツの下の肌着の色は、制服から透けて見えるような色や柄のものでないものとする。また、ハイネックの着用は認めない。 4靴下の色は、白、黒、紺のいずれかとする。(ツーポイントまで可、1本のライン可) ただし、式典時は黒または紺色とする。 長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 | 1指定のスカート(深緑色) またはスラックス(紺色)・ブラウス(半袖)を着用すること。 2靴下の色は白、黒、紺のいずれかとする(ツーポイントまで可、1本のライン可)。ただし、式典時は黒または紺色とする。 長さは、短くてもくるぶしが隠れるようにすること。 3登下校時に、日焼け防止のために腕カバーを着用する場合、色は黒または白とし、柄物を使用してはならない。また、着脱は下足室で行うこと。(校舎内では使用しないこと) |
(4)留意事項
1身体的理由、その他特別な理由により異装を必要とする場合は、異装届(様式)を生徒支援部に提出し許可を得ること。
2膝掛けを使用する場合は、サイズは縦横 1.5m 以内、色は黒・紺・茶・灰・白などの派手でないものとし、担任または教科担任の許可を受けた上で使用を認める。また、使用は教室内のみとし、移動時に使用してはならない。
3上記以外で審議が必要な場合は、その都度審議する。
5 頭髪等について
男女とも、髪の加工(パーマ(ストレート含む)、カール、エクステンション、染色、脱色等)・眉の加工・化粧(色付リップ、眉ずみ、アイプチなど)・ピアス・カラーコンタクトや流行を過度に意識した髪型など、日南高校生の本分である学業に必要のない髪型は認めない。
男子 | 女子 |
1常に清潔に保つように心がけること。 2前髪は自然な状態で眉を超えないこと。 ※「自然な状態」とは、洗髪後に自然乾燥した状態を意味する。 3横髪は、耳にかからないこと。もみあげの長さは、耳たぶを超えないこと。 4後髪は、制服のカラーの線(夏服の場合は、Yシャツの襟の上の線)より伸びないこと。 | 1前髪は眉を超えないようにする。自然な状態で眉を超える場合は、ヘアピンで留め、眉を越えない状態を保つこと。この際使用できるヘアピンの色は、黒・紺及び茶に限る。 2後髪が肩の線をこえたものについては、結ぶか編むかにすること。この際使用できる紐類は細目のゴム紐類とし、色は黒・紺及び茶に限る。 |
III 通学規定・通学マナーについて
1 登校時間
(1)朝課外のある日…午前7時25分までに校門を通過すること
(2)朝課外のない日…午前8時15分までに校門を通過すること
2 下校時間
(1)通年で午後7時までに校門を通過すること
(2)奨励部および下校時間延長の申請のあった部活動生は、午後8時までに校門を通過すること
3 自転車通学
(1)自転車通学は特に制限をしない。自転車通学を希望する者は、通学用自転車登録ステッカーを所定の位置に貼付すること。
(2)学校内外を問わず、必ず施錠(二重)し、校内では所定の場所に駐輪すること。
(3)交通法規を遵守し、自他の交通安全に努め、日南高校生として自覚ある通学をする。特に安全のため、並進、無灯火、一時停止違反等をしないこと。また、警察からイエローカードなどの反則切符を交付された場合は速やかに生徒支援部交通係に報告すること。
(4)喜望坂と夢魅坂の下り時は乗車禁止とする。また、夢魅坂から市道に出る場合は一時停止を行うこととする。 ※夢魅坂は、安全が確認されるまで通行を禁止する。(H30~)
4 列車通学生
(1)乗車中は、服装・言動を正し、マナーを守り他の乗客の迷惑となる一切の行動を慎むこと。
(2)お年寄りや体の不自由な方、妊娠中の方などに対して進んで席を譲り、支援する心を持つこと。
(3)時間に余裕をもって行動し、駆け込み乗車で列車を遅延させたりしないこと。
(4)定期券をはっきり見せ、不正乗車を疑われることのないようにすること。
(5)乗降口付近に固まらず、座席に荷物を置かず、たくさんの方が乗れるよう気を配ること。
(6)踏切以外での線路の横断や遮断機を掻い潜っての横断は断じて行ってはならない。
(7)列車内や駅をいつもきれいに保つことを心がけること。
5 バイク通学
(1)バイクによる通学は、原則として認めない。但し、自宅から学校まで15km以上、かつ最寄駅まで5km以上あり、有効な公的交通手段がないなど通学が困難であるか、その他の特別な理由で配慮が必要であると認められた生徒については、バイクによる通学を認めることもある。
(2)受験を希望する者は、所定の願い書を提出し、学級担任、生徒支援部交通係の指導を受け、保護者同伴のもとで許可を得る。
(3)バイクの免許取得の許可が下りた場合は、夏休み等の長期休業中に受験すること。
6 自動車による送迎
(1)安易に送迎を頼まず、自力登校を心がけること。ケガなどで歩行困難な時には担任を通じて生徒支援部に申請し、やむを得ないと判断された場合は送迎許可証を発行する。
(2)自動車で送ってもらう場合は、飫肥駅前ロータリーで下車すること。ただし、JR日南線の利用客の妨げとならないよう、スムーズな下車を心がけること。
(3)自動車で迎えに来てもらう場合で送迎許可証のない場合は、校内への乗り入れ、および正門前駐車を禁止する。竹香園の駐車場等を利用すること。
7 自動車運転免許取得
就職内定者で、通勤や業務上の理由等で自動車運転免許取得を希望する生徒は、2学期終業式以降に自動車学校への通学を認める。
IV スマホ等の校内持込みについて
1 持ち込み許可の理由
下記の(1)~(4)の理由により、校内への持ち込みを認め、正しい利用法を学びながら、社会のルール遵守の姿勢を身につけることを目的とする。
(1)登下校中に自然災害や事故、事件等が発生した際の安否確認、安全確保、通報連絡のため
(2)登下校中の公共交通機関の運休や道路の遮断など、通常の登下校が不可能である場合に、学校や保護者等への連絡のため
(3)下校時に迎えを依頼する連絡、保護者からの連絡確認、JRの運行状況確認、その他の情報収集などのため
(4)授業やその他の教育活動において、スマホ等のテクノロジーを活用することで、これまでになかった教育的効果が期待できるため。(指導者の監督下に限る)
2 持ち込み許可の条件
(1)生徒と保護者で話し合い、具体的内容を盛り込んだ家庭内のルールを作成すること。
(2)保持、管理についての責任は本人と保護者が負うこと。
(3)学校の定めるルールを遵守し、万が一、ルールに違反した場合は学校の指導に従うこと。
3 遵守事項(校内ルール)
(1)持ち込み許可の理由はあくまでも登下校中の緊急事態を想定してのことであり、「1 持ち込み許可の理由」以外の理由での使用は禁止とする。校内においては電源を切り、バッグの中に保管すること。ポケットなどに入れて持ち歩くことを禁止する。
(2)校内において、万が一緊急にスマホ等を使用しなければならない事態が発生した場合には、許可する場合があるので申し出ること。その場合は許可された場所で使用すること。
(3)「1 持ち込み許可の理由(3)」の場合、放課後にピロティで使用する場合に限り許可を必要としない。土曜講座実施日は終了後~下校前とする。
(4)部活動時においては、指導者の監督下において使用してもよい。
(5)学校休業日においては、「1 持ち込み許可の理由(1)~(4)」の場合、使用場所をピロティに限り使用を認める。
(6)「日南高校スマホ等利用五箇条」を遵守すること。
V その他
1 ゴミは分別してゴミ箱へ捨て、常に校内をきれいに保つこと。
2 学習に必要のない物(携帯電話、音楽再生機器類(iPod などすべてを含む)、ゲーム機類、菓子類、雑誌・漫画類、化粧品類など)は持ち込まないこと。
3 アルバイトは、原則として禁止する。特別な事情のある場合において、審議のうえ許可する場合もある。
スマホ等利用五箇条
令和2年8月
1 破損・紛失・盗難等の管理上の責任はすべて本人と保護者で責任を持ちます。
なりすまし・無断使用・盗難等の防止のため、いくら親しい友達でもパスワードは聞かない、教えない。生体認証は本人と保護者に限定する。貸し借りはしない。鍵のかかる小バッグに保管する。など、「壊さない、無くさない、盗ませない」ための最大限の配慮と努力をしましょう。
2 家庭内においては、家族で話し合い、お互いが納得した上で、具体的な利用条件を定めた家庭内ルールをつくり、遵守します。
勉強時間の確保と勉強に集中できる環境を作るため、「平日の利用は1時間以内」「22時以降はSNSを利用しない」とします。このように具体的な内容の家庭内のルールを作りましょう。【家庭内ルールの例】パスワードを保護者に教える。フィルタリングを設定する。22時以降は保護者に預ける。成績が落ちたら1週間保護者に預ける。勉強中は「見えない・聞こえない・手の届かない」ところに置く。使用できるギガ数は2(GB/月)まで。無許可で物を売買しない。など
3 校内においては、電源を切り、バッグの中に保管し、許可のない限り使用しません。その他、校内で定められたルールを遵守します。
校内への持ち込みを許可する理由は下記の通りですので、校内での使用は原則として認めませんが、万が一の場合には使用を許可する場合もありますので、使用したい場合は必ず申し出ること。
1 登下校中に自然災害や事故、事件等が発生した際の安否確認、安全確保、通報連絡のため
2 登下校中の公共交通機関の運休や道路の遮断など、通常の登下校が不可能である場合に、学校や保護者等への連絡のため
3 下校時に迎えを依頼する連絡のため(要許可)
4 授業やその他の教育活動において、スマホ等のテクノロジーを活用することで、これまでになかった教育的効果が期待できるため。
4 校外においては、良心に従い、一般社会のルールやモラル、マナーをよく守り、日南高校生としてのプライドを持ち、節度ある行動に努めます。
盗撮などの違法行為、ながらスマホなどの危険行為、スマホゲームで騒ぐなどの迷惑行為は絶対にしてはいけません。「バレなければいい」とか「他の人もやっているし」とかではなく、あなた自身の心の中にある良心(規範意識)に照らし、ことの善悪を判断してください。
5 何か困ったことが起こったら、一人で悩まず、必ず誰かに相談します。
「相談するのは怖い、恥ずかしい」などと考えている間に事態が悪化するかもしれません。「相談しても解決できるかどうか」と考えるのではなく、「相談しないと解決はない」と考えてみてはどうでしょう。秘密を共有してくれる仲間ができたと考えるだけで精神的に楽になるものです。