情報公開請求で開示された2021年度の校則等のうち服装等の一部項目について内容を整理し掲載しています。
生徒の義務及び責任
本校生徒は常に本校生徒としての誇りを持って秩序と責任ある行動をし,学力の向上,体力の増進気力の養成に努め敬愛と協力をもって人に接しなければならない。自由と放縦とをはきちがえて学校の秩序をみだしたり,独善をもって自主的なりとし他人の迷惑となり,又は一般社会から非難を受けることのないよう厳に戒めるべきである。以上,大綱に従って本校生徒日常の心得を指示するから遺憾のないよう心がけられたい。
勉学
文化国家の形成者として高度の教養を身につけることは最も必要な条件である。生徒は真剣な態度をもって自発的,積極的に勉強することが肝要である。
- 授業に欠席しないこと。止むを得ない事情で欠席する場合は補則に示す届け出をすると。
- 登校後授業終了までは許可なく校外に出ないこと。
礼節容儀
容儀を正すことは自己の人格を尊重し,気品を高尚にするものであり,礼節は自己の品位を高め,他に対する敬愛の発露であるから,これを軽視してはならない。服装については,古高生としての自覚と良識にもとづいて各自判断し,かりそめにも恣意・放縦・華美に流れるようなことがあってはならない。
- 服装は質素,端正,清潔を旨とし,学びの場にふさわしい服装を自己決定すること。儀式に際しては,その場にふさわしい服装で臨むこと。また,教師と生徒が心地よく接しあうことができるようにつとめること。
- 頭髪は常に清潔端正にし,古高生としての品位を保つようにつとめること。
自治
生徒は独立自治の精神をもって相協力して堅実明朗な学園建設に努力することが望ましい。
- 生徒会員は責任をもつて率先自治の徹底をはかること。
- 生徒会の規約その他の議決はすべて校長の承認を得なければならない。
- 生徒会の運営は自覚と責任をもって活発に行なうこと。
清潔衛生
清潔は衛生又修養上大切なことであるから互いに協同してこれが徹底をはからなくてはならない。
- 定められた分担区域の清掃は責任を以って行うこと。
- 上履きと下履きとを区別し土足で校舎内に入らないこと。
- つとめて運動し,積極的に健康の増進をはかるのは勿論,常に環境を清潔にし休養摂生に努めること。
掲示放送
掲示放送は学校運営,生徒指導上必要な事項の伝達のため行なうものであるから常に注意を怠らないようにしなければならない。
- 生徒の掲示はすべてあらかじめ生徒指導部に願い出ること。掲示期間は 1週間とし,期間経過後は,掲示者が速やかに取り去ること。
- 所定の掲示場以外の場所に掲示したり又はビラ等を校内に撒布したりしないこと。
集会行事
生徒の集会,行事は社会生活の第一歩であるから責任と秩序をもって終始しなければならない。
- 教室及び建物を使用するときは関係職員に願い出ること。器具類の使用についても同じ。
- 新聞,雑誌,会報等を発行するときはその都度あらかじめ生徒指導部に願い出ること。
- 校内外を問わず生徒間で組織する諸会合はすべて内容を明記して生徒指導部に願い出ること。
校舎施設
校舎・施設及び学校の物品は大切な公共物であるから責任をもってていねいに使用保存するよう心がけなければならない。
- 校有物品をみだりに移動したり又は破損したりしないこと。
- 校有物品を破損したときは早速届け出弁償すべき物は弁償すること。
- 校舎内外を汚損しないように特に落書きをつつしむこと。
賞罰
賞罰は規定の定めるところに従って校長が行なう。
- 他の模範となるような生徒に対しては校長が褒賞することがある。
- 校規を乱し,訓戒にそむき,その他本分に違反した行為があった場合は,学則第 6章 賞罰に基づき校長が譴責謹慎,停学の教戒を加える。
考査
- 定期考査は年間 4回とする。 (但し, 3年生は 3回)
- 考査科目および時間割は 1週間前に発表する。
- 考査科目発表日より考査終了迄の期間,職員室への立ち入りを禁止する。
- 受考にあたっては次の事項を守ること。
(1) 出席番号順に着席すること。
(2) 机の中は空にしておくこと。・
(3) 机の上に置けるものは筆記用具と時計・眼鏡だけである。
(4) 厳正な態度を堅持し,不正行為及びそれと疑わしき行為は行わないこと。
(5) 考査時間に遅刻した場合は,監督者の許可を得て入室し,その指示をあおぐこと。
(6) 原則として考査中の退室は認めない。 - 定期考査以外の考査もこの心得に準ずる。
その他
- 生徒は常に所定の身分証明書を所持していること。
- 在学中生徒の身上に変動があった場合又は事故が発生した場合は細大にかかわらず関係職員に連絡すること。
- 授業料、生徒会費その他学校に納入すべきものは必ず期間中に納めること。止むを得ず遅滞するときは組主任または出納係員に届け出ること。
- 欠席 (6日以内の場合)忌引をする場合は理由を記入し、保護者連署の上届けを担任に提出すること。忌引の日限は次の通りとする。但し事情によっては考慮することがある。
ー親等(父母) … 7日以内
二親等(祖父母、兄弟姉妹) … 3日以内
三親等(曽祖父母、伯叔父母)及び同居親族… 1日
遅刻をした場合はその理由を申し出ること。早退、欠課をするときは担任にその理由を申し出ること。 - 欠席 7日以上にわたるときは、あらかじめ担任に届け出て了解を得ること。但し,病気の場合は医師の診断書を添えること。
服装自由化の経緯
服装自由化の中で当時の古高生は自覚と責任を考えた
自治の精神
<服装自由化の経過>
昭和 43年 LHRテーマ「制服考える」
昭和 44年 全校生徒へのアピール(言研)生徒会執行部。
LHRテーマ「制服」
生徒会報 服装の自由化「賛成」 「反対」をのせる。
○賛成:集団としての規制は必要だが,自己の自己に対する規制として自分で責任をもつ行動をしたい。
○反対:制服は学校全体の団結と愛校心涵養になる。風紀の乱れも心配である。
昭和 45年 LHR討議生徒大会自由討議生徒集会討論
下校後の服装の自由化,制服廃止時期尚早論
臨時生徒大会「服装の自由化案」賛成 6・5%
服装自由化願が生徒会長から学校長へ提出。
①質素・端正・清潔
②バッチをつける。
職員会議(時期早尚論もあったが自由化の方向決定)
PTAアンケート 52 %、生徒会執行部「自覚と責任」強調のよびかけ, LHR 「服装自由化の自覚と責任」討論
PTA役員会了解、服装の自由化実施 (10月 1日)
昭和 51年下履きの自由化
服装の自由化検討の中で考えた「自覚と責任」を生徒手帳の中に「経過」とともに残そうという生徒会の強い意向があった。
昭和 55年 (1 0年目) 「質素・端正。清潔であるためには良識による自主規制が必要である」ことを再確認しよう。
昭和 56年 (1 1年目)
昭和 57年 1月 22日 生徒大会,服装の自由化の経過をふりかえる。
自治の精神とは何か。
バッチ点検活動の目的は何か。
平成 5年 1 1月 26日 生徒大会, 「無断外出」についての議事紛糾。
執行部は生徒の自覚を促すアピールを行なう。
平成 5年 1 2月6日 総合委員会,生徒大会運営における民主的手続きの尊重,自治の精神についてアピール。