広島県に対する情報公開請求により開示された2022年度の校則等を掲載しています。
1生徒指導の基本方針
(1)2つの柱「利他心」「ビジネスマナー」
1「利他心」:他人の利益を重んじ、他人が利益を得られるようにと振舞おうとする心。自己中心的になると視野が狭くなり、自分を冷静に省みることができず、周囲からの協力を得ることも難しくなります。自分本位だけでなく、学校のため、クラスのため、他人のために良かれと思う行動が取れる人間になる。
2「ビジネスマナー」:社会を生きる一人の大人としての立ち振る舞いが誰に対してもできるようになる。いつでも面接に行ける服装頭髪、挨拶、言葉遣い、礼儀、マナーを身に着ける。
(2)生徒指導は,生徒に規範意識と社会性を身に付けさせるために教育活動の全領域で行う。
1規範意識:集団や社会でルールを守って生活し,場にあった行動をしようとする意識。
2社会性:社会に出たときに身に付けておかなければならないルール,マナー,コミュニケーション能力,思いやりの心。
(3)大切な3つの観点
1自己肯定感の育成「自分はかけがえのない,ひとりの価値ある存在である」
2自律の育成「集団生活において自らをコントロール(抑制)する」
3自己責任の明確化「自分で考え,判断し行動し,その行動に責任を持ち,責任を取る」
(4)全教職員が,全生徒を対象に行う。(共通理解)
(5)保護者及び地域との連携。
2具体的指導方針
※『特別な指導措置』となる問題行動については,別途記載。
1.「挨拶」の励行
毎朝の校門での「おはようございます」の挨拶から始まって,「こんにちは」そして下校する時には,「失礼します」で毎日の学校生活を気持ちよく送ることを目標として,まず教職員自らが挨拶をする。
2.遅刻指導について
1遅刻入室許可証について
(1)8:30以降に登校(遅刻)してきた生徒は,職員室に行き,遅刻入室許可証を発行してもらう。
(2)遅刻入室許可証は,次の流れで確実に担任,生徒指導部に届くようにする。
上部・・・指導者→生徒→教科担当→出席簿に添付→担任(クラスボックス)
下部・・・指導者→生徒指導部
2遅刻回数のカウント方法
学期ごとに遅刻回数をカウントする。ただし,交通機関の乱れ(遅延証明がある場合)や病院への通院(領収書・レシートがある場合)などの場合は,生徒指導上の遅刻はカウントしない。
3指導方法
(1)1回の遅刻及び校門遅刻につき,担任による指導ならびに,当日の放課後に遅刻振返り指導を行う。
(2)連絡有り遅刻は当日の遅刻連絡報告書へ記入を行う。(持病などは別途協議)
(3)各学期,遅刻(連絡なし)合計3回で『遅刻指導決意書』を記入のうえ,担任の確認印及び保護確の認印を押して担任に提出し,生徒指導説諭を行う。
(4)各学期,遅刻(連絡なし)合計5回で,管理職による訓戒をする。担任から保護者連絡を行う。
(5)各学期,遅刻(連絡なし)合計7回で授業反省を行う。
(6)遅刻については事前(8:30まで)に連絡をすること。事前(8:30まで)に連絡ができていない者は遅刻指導と同様の指導を行う。
4指導上の留意点
(1)始業のチャイムのなり始めから遅刻とし,登校時,直ちに職員室において「遅刻入室許可証」を発行してもらう。
(2)始業のチャイムと同時に朝のSHRをはじめ,その時に教室にいなかった場合,「遅刻入室許可証」を職員室へ取りに行く。(部活動などの朝練で遅れた場合も同様とする)
(3)出席簿への記入は遅刻入室許可証への記入時間によらず教科担当者が遅刻入室許可証を生徒から受け取った時間で,遅刻(5分以内),欠課(5分以上)を判断する。
(4)「5分前登校を心掛け,そのために校門を8:30までに通過しなかった場合は,校門遅刻とし,遅刻振返り指導とする。
3指導票について
(1)違反があった場合,指導票を渡す。
(2)指導票を渡された生徒は,放課後生徒指導室で振返りをし,反省をする。1枚につき指導がある。
(3)指導票は家に持ち帰り保護者と話をした後,押印して翌日担任に提出する。
(4)指導票3枚で生徒指導部説諭を行う。
(5)指導票5枚で管理職訓戒を行う。
(6)指導票7枚で特別な指導(授業反省)を行う。
4 スマートフォン等の学校への携行に関する事項
(1) 校内への持ち込み(登下校中も含む)に関して,次の書類を提出することで認める。
「スマートフォン等持ち込み誓約書」「我が家のスマホルール」(家庭で十分話し合いをお願いします。)
(2) 学校内での使用は認めない。学校内では電源を切る。(休日の部活動も同様)
スマートフォン等はカバンに入れ,貴重品として自己管理する。盗難,破損,紛失等については,すべて生徒本人及び保護者の責任とする。
(3) スマートフォン等の使用は登下校の緊急時のみとし,持ち込みの基本方針を踏まえ,校内での使用は教育活動以外認めない。教育活動の中でも教員の許可を得た上で,教員の管理下でのみ使用可とする。また,データの取り扱いについては教育目的以外には使用しない。
(4) 課業日の生徒への緊急連絡は学校を通じて行うものとする。
(5) 校内でスマートフォン等を使用した場合は,学校で預かり指導票による振返り指導とする。返却は当日以降にして,保護者に返却する。指導を繰り返す場合は,スマートフォン等の持ち込みを禁止する。
(6) スマートフォン等の不適切な使用に係る問題(SNSへの投稿,個人情報の流出,ながらスマホ,依存・浪費など)を起こさない。犯罪やトラブルに巻き込まれないよう家庭でしっかり話をし「我が家のスマホルール」を作り使用させる。
5アルバイトについて
アルバイトは,原則禁止である。経済的な理由等でどうしてもアルバイトをしなければならない生徒は,必
ず学校の許可を得ること。(許可は1年限りとし次年度再申請を行う)1年生は原則許可しない。2年生以降許
可された場合可能とする。ただし,成績や出欠状況を見て許可する。
アルバイトを許可された生徒が許可条件に違反している場合はアルバイトをやめさせる。
<手続き>
保護者「アルバイト許可願(面接用)」に,アルバイトをしなければならない事情をできるだけ詳しく記入する。
↓
担任学習成績・生活態度・家庭状況等を把握し,生徒指導部に書類を提出する。
↓
生徒指導部生徒指導部と担任で協議する。
↓
担任保護者、生徒,担任の3者で面接を行う。
担任は注意事項を生徒と保護者に伝える(別紙:アルバイト注意事項)
↓
担任「事業の同意書の付いたアルバイト許可願」「アルバイトに関する注意事項及び誓約書(提出用)」「アルバイトに関する注意事項及び誓約書(保護者控え)」を渡す。
↓
生徒 必要事項を記入。
↓
生徒指導部 内容を確認して,「許可証」を発行する。
↓
担任 諸注意を付け加えて,該当生徒に渡す。
↓
生徒 許可証を携帯して,アルバイトを行う。
※留意点
・無断アルバイトをした生徒は3ケ月間アルバイト許可申請を認めない。
・スマートフォン等の通話料のため等の理由でのアルバイトは認めない。
・酒類の販売や居酒屋等でのアルバイトは認めない。
・21時以降に及ぶアルバイトは認めない。
6その他
1自転車の運転については,交通ルール・マナーを守り,他の人に迷惑をかけないように厳しく指導する。特に雨天時の傘さし運転・スマートフォン等を使用しながらの運転については交通事故等にもつながるため厳しく指導する。
2運転免許証の無断取得,及び無免許運転については,特別な指導とする。
3年生の希望者には,次の条件を満たす場合のみ,入校を許可する。
・3月1日卒業見込みであること(成績不振科目がないこと)
・就職・進学先が決まり,免許の取得が必要であること。
入校許可日は,就職決定者が12月尾商デパート終了後,進学決定者が1月2日以降とする。
3飲食物の食べ歩きやゴミが散乱するような状況があれば,自動販売機の使用を禁止する。
4学校への登下校は制服。(休日の部活動等)大会等事情がある場合は,チームジャージを認める。(事前に生徒指導に申請する)
5学校生活に必要のないものは持ってこない。
3問題行動が発生した時の留意点(事例)
(1)喫煙
発見者は,すぐその場で行為を認めさせ,生徒指導部へ連絡する。
タバコ・ライター等についてはその場で預かる。
(2)暴力行為
『いかなる暴力も許さない』という姿勢で対応する。
1複数の教職員で現場に行き,事態の収拾を図るとともに,生徒指導部及び校長に報告する。
・被害を受けた生徒の状況把握
・加害者の生徒の沈静化
・周囲の生徒の事実確認
2校長は,対応を指示するとともに,必要な場合は,緊急に警察・病院・保護者等と連携をとる。
(3)教室等における盗難
1被害の確認,事故発生時の状況確認をし,生徒指導部・校長へ報告する。
2校長は,対応を指示する。
・生徒の出席状況及び外部からの入校者の把握
・生徒への個別対応
・全校集会
・必要に応じて全校生徒へのアンケート
(※)平素より,貴重品の管理や不要な物品は学校へ持ってこないことや,自分の持ち物に氏名を書くことなどを徹底して指導をしておくことが大切。
4問題行動が発生した場合の対処について
(1)事件発生から申し渡しまで
事件発生
・発見者は,すぐその場で行為を認めさせる。
・該当生徒が複数の部屋を分けて事実確認を行う。(部屋に連れて行く際は生徒の後ろを歩き,話をさせない)
・すぐに担任・生徒指導部に連絡をする。
↓事情聴取
・複数の教員で個別に行う。
・全ての事情に矛盾がないように細部まで確認する。
・事実については当該生徒自身に自書させる。
・携帯電話を預かる。・確認した内容について記録を取る。
↓生徒指導部会(生徒指導部・関係職員)
・今後の指導等について協議し,指導案を決定する。
↓→管理職への報告・決裁
生徒指導・関係者委員会(管理職・生徒指導・学年主任・担任)
・生徒指導部は,資料をもとに説明。今後の指導等について協議し,指導方針を決定する。
↓→管理職への報告・決裁
朝の職員朝礼で報告(場合によっては臨時の会議を開く)
↓申し渡し
1担任は家庭連絡をとり,申し渡し日を決定し,管理職・学年主任・生徒指導部へ連絡する。
3申し渡しは生徒指導部が進行する。
4申し渡し後,反省方法について担任から生徒・保護者に説明する。
(反省日誌・日々の過ごし方・課題など)※反省課題を明確にする。
↓特別な指導
・家庭反省指導・授業反省指導・校長訓戒
・別室反省指導・担任注意・生徒指導部厳重注意
(2)申し渡しから解除まで
家庭反省指導
担任と担当の生徒指導部は,連携を取りながら家庭訪問をし,反省状況を見極める。
↓反省状況良し(日数の目安は別紙参照)
生徒指導部(関係職員)
↓→管理職へ報告・別室反省
監督割を作成し,別室にて学校の時間割に合わせて学習させる。
↓取組状況良好(日数の目安は原則3日)
生徒指導部(関係職員)
↓→管理職へ報告・授業反省指導
1原則1週間とする。
2特別指導記録カードを持って授業に出席し,教科担任より指導を受ける。
↓取組状況良好
生徒指導部会(関係職員)を開き,解除の決定を行う。
↓→管理職への報告・決裁
朝の職員朝会で報告解除の申し渡し
↓取組状況課題有
授業観察を延長するか,再度家庭反省指導もしくは学校反省指導とする。
↓
1担任は,家庭連絡をとり管理職・学年主任・生徒指導部と調整し,申し渡し日を決定する。
2申し渡しは生徒指導部が進行する。
3申し渡し後,今後の生活について担任から生徒・保護者に説明する。
※解除の申し渡しの時期については,授業反省指導終了後行う。
5特別な指導原案作成にあたっての基準
問題行動 | 別室反省指導 | 授業反省指導 | |
授業妨害 | 重大な指導無視など | 1~3日 | 5日以上 |
無断免許取得 | 自動車及び自動二輪 | ||
喫煙・飲酒 | 同席も同様 | ||
公共物破損(故意に) | 損害の補償をさせる。 | ||
カンニング | 当該教科0点 | 1~2日 | |
無断アルバイト | 3か月間許可しない | ||
窃盗・万引き | 別途審議 | ||
無免許運転 | |||
暴力行為 | 取り囲んでいたら同等 | ||
金銭強要・脅迫・恐喝 |
《備考》
(1)特別な指導措置の日数について
1会議を経て指導方針が確定した当日より計算する。
2土曜日,日曜日,祝日等の休日も継続して指導する。
(2)同じ生徒が,2回・3回と問題行動を繰り返した時には,別途協議する。
(3)解除後も継続して指導する。従って,学校生活全般において良好でない場合は,再び学校反省指導,にすることもある。
(4)上記以外の問題行動について
1深夜徘徊・・・特別な指導(別室反省指導など)
2不法侵入・・・特別な指導(別室反省指導など)
家出・・・特別な指導(別室反省指導など)
怠学(授業のエスケープ,無断早退,提出物を他人にさせた,など)・・・授業反省指導
3追指導でのカンニング行為・・・上記問題行動と同じ指導措置
4その他の問題行動の指導については,別途審議する。
(5)特別な指導における出席の規定および指導の目安
指導内容 | 出席規定 | 指導期間(目安) |
家庭反省指導 | 欠席 | 1~3日 |
別室反省指導 | 出席 | 1~3日 |
授業反省指導 | 出席 | 5日以上 |
授業反省指導が十分でない場合は別室反省指導になることもある。
(6)考査中の特別な指導について
1別室反省指導はそのまま行う。
広島県立尾道商業高等学校 頭髪服装検査基準
【頭髪】髪色を変えないこと
男子
前髪:目にかからない
横髪:耳にかからない
もみあげ:耳たぶにかからない
後髪:襟にかからない
極端なツーブロック・刈り上げ・アシンメトリー
ワックスを使う等の髪型は禁止
女子
(お辞儀をしても)
前髪:目にかからない
髪留:ヘアピンは
アメリカピン(黒)のみ
ヘアゴムは黒・紺・茶
上記以外(三つ編み,編み込み,二つ結び等)は禁止
【服装】
制服・リボン(女子)・肌着(ワイシャツから透けないよう無地で華美でないもの)・靴下(白紺黒色)
【その他】
化粧(色つきリップも含む)・ピアス・アクセサリー等の装飾・カラーコンタクト…禁止
爪…指先から出ない長さ